触覚若手の会 触覚デモ交流会(in VR学会2025)

 Updates

・2025年6月17日(火):ウェブページ公開

・2025年8月25日(月):ベストプレゼンテーション賞受賞対象者の詳細を記載

・2025年9月23日(火):事後報告更新

触覚デモ交流会とは

 VR学会大会2025の開催に合わせ、触覚研究において重要なデモンストレーションを軸とした研究者間交流会を実施します。本会は、デモ展示者のほか(デモを行わない)純粋な体験者としての参加も歓迎しております。

 展示者の方は、ご自身の研究成果のデモを行っていただきながら、ほかの展示者や体験者と同じ目線でかつ自由に交流いただきます。純粋な体験者の方は、様々なデモを体験しつつほかの参加者と自由に交流いただきます。この交流会では、実物を見ながらデモの体験設計や技術についてお話しいただいても良いですし、研究者としてのキャリアや研究上の悩みなどより自由な相談をしていただく場としてもご活用いただけます。

 触覚研究に携わる方であれば学生、研究者、PIなど立場を問わず(展示者としてでも参加者としてでも)ご参加いただけます。また、少量ではございますが、軽食の用意を予定しております。イベント後には懇親会も予定しております。

 デモンストレーションを行っていただくにあたり、会場のスペースの関係上、デモ実施スペースはお申込み順にて割り当てさせていただきます。その他デモスペースの要件については下記に詳しく記載させていただきます。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。


事後報告

 日本VR学会の第30回大会に合わせ、触覚デモ交流会と題した研究者間の交流会を企画しました。学会前日である2025年9月16日(火)に、レンタルルームを手配しデモ発表者・聴講者30名ほどの方を集めて開催しました。また、昨年度に引き続いて計測自動制御学会 SI部門 触覚部会の協賛をいただき、参加者の懇親のための軽食や飲み物を用意することができました。ありがとうございました。

 デモは7件が発表され、サーマルグリル錯覚と振動を組み合わせた残効やワイヤ駆動により力覚を提示するSPIDER、振動信号制御技術、皮膚せん断を用いた尻尾感覚の付与などなど多様な発表を見せていただきました。参加者は学部生から教員まで幅広く参加しており、自由なディスカッションと交流を楽しんでいただけかと思います。また今年はデモ展示技術を学ぶことを目的に加えオープニングにて参加者へ視点を広げるようお伝えしました。触覚研究において実際に体験可能なデモを効率よく、効果的に、多くの人へ伝えるデモの設計は重要な技術の一つです。引き続き触覚若手の会ではこのようなデモの機会を大切にし、運営含め実りある会の実施ができればと思います。交流会の最後に、ベストプレゼンテーション賞の授与と記念撮影を行って閉会となりました。(九州大学 亀岡 嵩幸)




開催概要

2025年9月16日(火)15:30~17:30

会場:COCO会議室新大阪


  • 14:30-15:30 デモセットアップ

  • 15:30-15:34 オープニング

  • 15:34-15:40 発表者自己紹介

  • 15:40-16:50 デモ交流会

    • 15:40-16:20 前半

    • 16:20-16:50 後半

  • 16:50-17:00 クロージング+若手の会の活動紹介

  • 17:00-17:30 撤収

  • 18:30-20:30 懇親会(別会場)

参加方法

参加費:無料

参加条件:触覚研究に関心のある方

下記Google formより参加登録をお願いします(締切:2025年8月26日(火))

URL: https://forms.gle/yFoS5BagzoCwNjT69


ベストプレゼンテーション賞

デモンストレーションを行った方に対して、触覚若手の会ベストプレゼンテーション賞を授与いたします。受賞者はデモの内容の面白さや技術の高さをもとに参加投票によって決定します。


※本賞は日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会から授与される学会お墨付きの賞です。

※受賞対象者は「博士の学位未取得の学部生・大学院生」とさせていただきます。


ベストプレゼンテーション賞受賞者

選考委員(委員長:戸塚 圭亮)によって受賞者1名を決定しました。選考の結果、下記の通り、土川 優理さんにベストプレゼンテーション賞を授与することになりました。


受賞者:土川 優理(東京大学)

発表題目:振動・熱刺激を用いた残効提示による拍動性疼痛の再現

受賞理由:参加者投票の最多得票数を獲得したこと、体験を簡略化し回転率をあげつつも体験の肝である痛覚と振動刺激の組み合わせの効果を実感しやすいデモ内容だったことから本賞を授与した。


デモプログラム


=== 前半 ==

  1. 土川優理(東京大学 学部4年)
    振動・熱刺激を用いた残効提示による拍動性疼痛の再現

  2. 長谷川 晶一(東京科学大学 准教授)
    SPIDARとその駆動回路

  3. 久原拓巳(名古屋工業大学 博士3年)
    振動触覚刺激の位相成分が知覚に与える影響

  4. 本田功輝(東京大学 特任助教)
    振動刺激による運動錯覚の体験&筆による皮膚の撫で刺激による快情動生起装置の体験


=== 後半 ==

  1. 高下修聡(東京大学 博士2年)
    Virtual Joint

  2. 前川知子(アイグレー合同会社 代表)
    タッチング・トレーニング機器

  3. 小村啓(九州工業大学 准教授) 非装着、環境設置型爪色指先力覚センサ




デモンストレーション要件

  • 1人あたりのデモスペースは最大1.5x1.5mです

  • 1人あたりの使用可能な電力は300Wまでです(延長ケーブルをご持参ください)。

  • ネットワークはレンタルルームより提供されるネットワークをご使用ください(高速なネットワークを必要とする場合はご自身でご準備をお願いいたします)。

  • 周囲の光や音、匂いなど環境によって体験が困難となるデモの実施については各自にてご対応をお願いいたします。

  • 騒音、強い光、液体、火気、周囲に匂いを発するものなど会場に影響を与えるデモは実施できません。判断に迷う場合は安全対策を講じた上で事前にご相談ください(お申込みフォームにて記載ください)

  • デモにより生じたあらゆる損害はデモ展示者の責任となり、触覚若手の会は補償いたしません


運営

(五十音順)

  • 伊東 健一(Diver-X (株))

  • 亀岡 嵩幸(九州大学)

  • 小嶋 麻由佳(日本電信電話株式会社 コミュニケーション科学基礎研究所)

  • 戸塚 圭亮(名古屋工業大学)

  • 森崎 汰雄(日本電信電話株式会社 コミュニケーション科学基礎研究所)


協賛

触覚部会( https://sites.google.com/site/sicehaptics/

お問い合わせ

以下のフォームより受け付けております.

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScOgLRlgInPpyJvbFdHoDqoG4HhTq1zoPFvd3esp5vxx1zyxA/viewform



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