触覚若手の会 第4回集会 Haptics Symposium勉強会 in ROBOMECH2018

触覚若手の会第4回集会

HAPTICS SYMPOSIUM勉強会 IN ROBOMECH2018


触覚若手の会第4回集会 Haptics Symposium 2018勉強会は終了しました!
次回もよろしく願いします!!
Updates
・2018年6月20日(水):事後報告追加
2018年5月14日(月)プログラムを公開しました!
2018年5月14日(月): 会場が確定しました.西日本総合展示場 新館 3階 302です
2018年5月14日(月)懇親会詳細が決定しました.会費:学生3200円,社会人5000円です
2018年5月14日(月): 申し込みを締め切りました.飛び入り参加は引き続き歓迎中です!コンタクト→hachisu[at]ai.iit.tsukuba.ac.jp
20184月16日(月)開催日が間違っておりました.お詫びして訂正いたします.申し訳ありません.誤6月1日(日)⇛正6月3日(日)
2018410日(火): ウェブページ公開

事後報告

2018年6月3日(日),北九州国際コンベンションゾーン西日本総合展示場の会議室にて13名の若手触覚研究者Haptics Symposium 2018勉強会を行いました.
論文紹介 一人一本の論文を読んできて5分間で研究概要を発表してもらいました.序盤で初対面の人が多かったことから全体的に少し緊張した雰囲気でしたが,5分間の論文紹介に対して活発な質疑応答が見られました.今回オーガナイザの方からランダムに論文を割り振ってしまったため,人によっては分野が全く違うため読み込むのに苦戦したという声が聞こえましたが,それでも皆論文の持つ価値をしっかりと判断してプレゼンされていました.

論文カテゴリ分け 「研究のトレンドを掴んでみよう」「学会運営でいうところのプログラムチェア(発表の順番を決めたりする人)の仕事を体験してみよう」というのがオーガナイザ側の狙いでした.私自身プログラムチェアの経験はないので,どういった要領で行えば良いか分かりませんでした…が,なんとなく十数本の論文は自分たちなりに,キーワードを出し合って,類似性を見出し,2, 3のカテゴリに分けてみました.結論としては今年のHaptics Symposiumは摩擦(静電摩擦,超音波摩擦,ザラザラな面をなぞったときに生じる指と面との間の摩擦等)に関連した研究が多いという結論になりました.逆に社会相互作用に取り組んだ研究もあり,新しい研究分野の広がりも達観できました.

疑似査読者会議 「査読者側にたって論文採録のプロセスを体験してみよう」というのがオーガナイザ側の狙いでした.5, 6人で1グループを作り,読んできてもらった論文から1本の採択論文を決める(採択率20%)作業を行ってもらいました.今回読んできてもらった論文はHaptics Symposium 2018に採択された論文でしたので,そこからさらに厳選するという作業です.今回は自分の読んできた論文が採択されるように頑張ってもらいました.自身の読んできた論文の良さを如何にして他者に伝えるか,他者の読んできた論文にどのような不採択理由を突きつけるか,という作業は皆普段の研究室輪講で経験がありませんでしたが,なかなか白熱した議論ができました.

査読結果発表 各グループの代表者が採択とした論文とその採択理由,不採択とした論文とその不採択理由をプレゼンしてもらいました.これを通じて,どのような論文の書き方が価値を見出しやすいか,価値を見出しにくいかをまとめてもらいました.

蜂須的感想 私的にいくつか印象に残ったことを挙げさせていただきます.
『専門家に査読してもらうことの重要性』 自分の専門でない論文を読むことは大変かつ,研究の価値を正しく判断できているかが不安という声がありました.自分の研究の価値をしっかりと判断してもらうためにはキーワードや投稿カテゴリ,ひいてはタイトル,アブストラクト,イントロダクションでそれとなく好ましい専門家に査読依頼が行くように示すことが大事だと思いました.
『過去にやられていなかったからやってみた,はNG』 いくつかの論文で研究のモチベーションとして,「過去に類似の研究がなかったから」と書かれた論文がありました.このような主張では研究の価値を見出しにくいことに気づけました.「なぜ過去に類似の研究が行われてこなかったのか」を説明することで研究の価値を見出しやすくなるのではというも意見ありました.
『研究のコントリビューション,リミテーションを明らかにすること』 論文の価値を伝える上で,その論文の読者にどのような有益な情報(コントリビューション)を与えるかを明らかにすることが重要です.今回の勉強会では,コントリビューションのタイプとしては「新しいデバイスを作った」,「評価実験を行った」,「既存研究とは違うトレンドを生み出した」等がありました.また研究の限界(リミテーション)を示すことも査読者,ひいては読者にとっては有益であることに気づきました.「本研究は完璧です」と主張されるよりは「〇〇の点で検討の余地はあるが,本研究ではこのような結果が導き出された」とする方が,論文のコントリビューションが具体的に分かります.また誤解されやすい点について,説明がきちんとされていることで価値が伝わりやすくなるとの意見もありました.
総じて,事実を淡々とならべるよりは,読者にとって優しい(可読性の高い,キーワードを拾いやすい)構成で論文を書くことが重要なのではないかと感じました.
(筑波大学 蜂須 拓)

触覚若手の会(仮)とは
2016年3月にできた若手中心の触覚研究者の集まりです.交流を深めるとともに,触覚研究の将来を考えてます.
https://www.facebook.com/groups/1677481295873337/

Haptics Symposium勉強会とは

Haptics Symposium 2018で発表された論文を勉強するための会です.5分間の論文紹介を参加者全員が行うことで,Haptic Symposiumで発表された論文内容を広範囲に渡って勉強します.また,自分達で論文を評価することによってどのような基準で論文を採択しているのかも考えます.これらのプロセスを通じて国際学会で採択されるような研究テーマの立案や論文の書き方を勉強します.具体的には以下の内容を考えています.
(詳細は参加方法を参考にしてください)

・発表者は5分で自分が読んだ論文を紹介
・発表された論文全体を分類することでトレンドを把握
・分類した論文に点数を付けてレビューを行う

触覚以外の研究分野からの参加も歓迎します!

開催概要

訂正:開催日を
2018年6月3日(日) 13:00-と訂正させていただきます.
申し訳ありません.
2018年6月1日(日)13:00-

会場:北九州国際コンベンションゾーン
西日本総合展示場 新館 3階 302
〒802-0001 北九州市小倉北区浅野地区
http://convention-a.jp/mice/convention/

参加方法

下記Google formより,参加登録してください.
→締め切りました
飛び入り参加は引き続き歓迎中です!
(こちらにコンタクトしてください→hachisu[at]ai.iit.tsukuba.ac.jp)

発表準備


・事前にHaptics Symposiumの論文を読んで,それをスライドに纏めて下さい.
・論文は修士以下はFull Paperを1本,博士以上はFull Paper 1本とWIP1本を考えています.
・論文のデータは参加者宛にこちらからメールで御送り致します.
・文字が多めになっても構いません
・スライドの例
・1ページ目:タイトル,氏名,所属
・2ページ目:Full Paperの研究背景,目的,コントリビューション
・3ページ目:Full Paperの実験方法
・4ページ目:Full Paperの実験結果
・5ページ目:WIPの背景,目的,コントリビューション
・6ページ目:WIPの実験方法,実験結果

発表方法

・自己紹介と論文紹介:5分
・質疑:4分
・入れ替え:1分

論文評価

・論文発表後,3人ぐらいのグループに分かれてもらう.研究分野が被らない人同士でグループになるのが望ましい.
・グループで発表された論文を分類(デバイス,アプリケーション,知覚)し,それを採点してもらう.
・分類と採点について7分くらい話して,8分間質疑応答を行う.

その他

・発表の様子をインターネット上で公開したりということは行いません
・発表したい論文がある場合には伝えて頂ければ対応します.尚,なるべく自分の専門分野とは近くない論文を推奨します.

プログラム

・12:30-13:00:受付(会場:北九州国際コンベンションゾーン 西日本総合展示場 新館 3階 302
13:00-13:10:ご挨拶(蜂須拓;筑波大学)
13:10-14:00:論文紹介①(座長:永野光;東北大学)
  13:10-13:20:我妻正太郎
  13:20-13:30:渡辺亮
  13:30-13:40:金子征太郎
  13:40-13:50:深田雅裕
  13:50-14:00:齊藤真也

・14:00-14:05:休憩

14:05-15:05:論文紹介②(座長:渡辺亮;電気通信大学)
  14:05-14:15:富田 洋文
  14:15-14:25:迫田 航
  14:25-14:35:高橋洋一郎
  14:35-14:45:斉藤 薫
  14:45-14:55:黒木 詢也
  14:55-15:05:堀江 新 

15:05-15:15:休憩

15:15-15:35:論文カテゴリ分け・グループ分け(蜂須拓;筑波大学)
15:35-16:05:疑似査読者会議

16:05-16:10:休憩

16:10-16:40:査読結果発表(座長:永野光;東北大学)
  16:10-16:25:グループA(ファシリテータ:蜂須拓;筑波大学)
  16:25-16:40:グループB(ファシリテータ:永野光;東北大学)
16:40-17:00:閉会の言葉(蜂須拓;筑波大学)

18:00-20:00:懇親会

懇親会

時間:18:00-
会場:居酒屋 うら sho-ma
https://tabelog.com/fukuoka/A4004/A400401/40021716/ 

会費:学生3200円,社会人5000円

オーガナイザ

蜂須 拓(筑波大学)
永野 光(東北大学)
石塚 裕己(香川大学)
ヤェム ヴィボル(首都大東京)
岡崎 龍太(会社員)

お問い合わせ

hachisu[at]ai.iit.tsukuba.ac.jp

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